カメラはラヴ&ピース!で2020

カメラ博愛主義、レンズ開放主義のブログ

キミがフィルムに恋した刻、買うべきカメラの森に迷いこんだらそこには無限の可能性が広がっていた(ラノベ風長文タイトル)

またまたお久しぶりです。

ちょっと空き時間ができたら文章を書きたくなりました。

 

さて。

またしてもタイトルでふざけました。

本来はもっとかなり短くできます。

フィルムカメラを始めるのに、なぜフィルムではなくカメラ選びに迷うのか」

んーこれでも長い。

 

「最初に買うべきフィルムカメラ

そう、こんな感じ。

 

…本当はこんなドヤな「べき」なんて嫌なんですが、初心者ほど“強いお導き”に惹かれてしまうもの(女子の恋愛と似てるか?)らしいから、敢えて強めにアンチテーゼをカマしたいと思います。

 

では本題。

フィルムカメラはじめたい」

という話、まだよく聞きます(要出典…wikipediaみたい)。

ぶっちゃけTwitterでも結構見かけますので、出典がなくてもあまり上記に不同意な方はいないはず。

でね?

おじさんはこう思うわけ。

「フィルム写真をはじめたいの?」

それとも

「クラシックフィルムカメラを使いたいの?」

と。

両者は似て非なるものです。

 

ここからはアンケートを取ったわけでもないので想像でしかないですが、恐らく「はじめたい」と思ったきっかけは十中八九がネットで見かけた

「あんな色合いのステキな写真が撮りたい」

ではないか、と。

色合いと同様、味のあるボケや収差とか、またはコントラストが低くなってフレアも出つつハイキーなイメージの醸し出すふんわりした雰囲気とか、時には光線漏れのようなフィルム焼けや日付の写し込みさえ、何となく「良いもの」に感じたのだと推測します。

「フィルム写真」の作例にはそういうものが実際多いことから、この推測も外してはいないでしょう。

ではなぜ。

そういうイメージが撮りたいのに、肝心のカメラ選びでわざわざPEN EEだのPENTAX SPだのと、操作の難易度が上がるようなクラシックカメラを買うのでしょう?

そこが僕には疑問です。

あ、もう一方の「クラシックなフィルムカメラを使いたい」という動機ならばまだ納得できる部分はありますよ?それでも「最初からそれ?」と首を傾げますが。

 

カメラの名誉のためにフォローしておきますと、具体名を挙げたPEN EEやPENTAX SPは本当によく売れたカメラですから、悪いカメラなはずはありません。

じゃあなぜ疑問に思うのか。

答えは簡単、クラシック=古いからです。

ちょっと現代の基準で考えてみてください?

露出計がダメになってるか、動いていてもアテにならないデジカメなんて、みなさん買いますか?

固定焦点でシャッタースピードが1/60しかないデジカメを買いますか?

電池室が腐ってたり、そもそもそこに入れる電池がもう世の中にないのでアダプターをつけなきゃならない、絞り込み測光しかなくピントと露出を同時に合わせるのは絶望的というデジカメを買いますか?

海は死にますか?山は死にますか?(あ、あれ?)

PEN EEもPENTAX SPも、今となっては不便極まりないのです。

それでも、このところのフィルムカメラブームが来る前だったら、この2機種はそれこそ完動品を数千円で購入できていたので「お手頃入門カメラ」つまり、いつ手を引いてもいいライトユーザーにもある程度は推奨できましたが、今ではそれぞれ少なくとも一人の諭吉さんとお別れしなければなりません。

だったらさー、

Canon EOS55でよくね?

Nikon μでよくね?

PENTAX MZ-3なんかすごくよくね?

これらAF一眼レフはレンズ込みで数千円、プラスチック製で軽量な上に操作も簡単、それでいてファインダーはデジタル一眼より広くて見やすいのです。

一眼は難しそうっていうなら、オートボーイエスピオもetc…選び放題。

 

それなのに古いカメラを買ってしまう理由は主に

SNSでのミスリード」にある、と僕は考えています。

それも、いわゆるニコ爺などと揶揄されるような「○○信者」ではなく、若年の「ここ数年フィルムカメラ愛用してます」的なブロガーの一見お洒落なアプローチの方が、より危険で質が悪いように感じます。

兆候はCONTAX T2やT3、Aria、G2が高騰した時からすでにありました。

一眼レフはボディとレンズのセットで撮るもの。にもかかわらず、Ariaだけが10万円近い価格に跳ね上がり、それ以上の性能を持つ(しかも重くない)RXが1万円といういびつな市場は、ツァイス信者でも中国人バイヤーでもなく「あの人がAriaで撮った写真がステキ」という写真SNSで醸成された、なんとなくで形のない「雰囲気」が作り出したものです。

Ariaじゃなきゃ写せない世界なんてないのに…。

 

それを経て、今。

もはやT2やT3は一般人がおいそれと買えなくなりました。

AriaやG2は中古市場に出る個体すら希少化しました。それなのにヤフオクやメルカリといったCtoCマーケットにはじゃんじゃん出てきます。完動品かどうか分からずノーリターン、うっかり手も出せないグレーな状況に置かれたこれらもやっぱり買えません。

かくしてCONTAXは焼け野原になり、安くてエモい写りを求めてタクマーレンズが注目されはじめ、バケペンが、そしてSPが、いつか来た道へ…。

この流れはフィルムに止まらずなぜか逆流をしだして、α7IIIのような高性能高速AFのデジカメに、わざわざマウントアダプターをつけてタクマーや同じM42マウントの旧ソ連製レンズ(例えばジュピターやインダスター)をつけ、3000万画素の無駄使いをすることまでが流行り出す始末。

 

だからさ。

写真フィルムの写りが好きなら、まずフィルムを選ぼ?

選択肢はまだまだたくさんある、フジ業務用だけでしか撮らないのは悲しすぎるし、期限切れフィルムは常用しない方がいい。

レンズだって、よっぽど新しいか高級でなければAFレンズでもフレア、ゴースト、コントラスト低下は起きるってば。

安くてお財布に優しいAF一眼レフにこそAFとAEがついてて、露出を気にせず構図に専念できる、すなわち写真の出来栄えも良くなるから!

それと「おすすめフィルムカメラ」を探す手がかりが欲しいなら、SNSの情報を流し込まれたりフォトウォークで洗脳される前に、I.C.S加盟の中古カメラ屋さんに聞いてみ?丁寧に教えてくれるからね。

 

というお話。

悪いこと言わないから、フィルム写真を始めるならこの辺ちょっと耳を貸してくださると嬉しい。

ちなみに僕はCONTAXのプラ外装(が、大部分)であるAXを愛用してます。

ただ、このブログでも散々「いいよー」って書いてるのに価格高騰の気配なし。

僕の影響力なんて…。