違う、そうじゃない
前回PENTAX645Dのことを書きましたので、今回はSIGMA fpのことについて…
では今日の一曲、どうぞ
この曲はもはやSNS上で「ネタ」扱いされていますが、リリース当時は新鮮な印象でしたよ?
一拍踏み込んでからキレキレで「違う違う、そうじゃ、そうじゃなーい」とくる冒頭部が、シティポップの進化を感じさせたというか。だから曲も聞いてね笑
【SIGMA fpを使う理由】の前に
なんか、今でも評判がいいのですよねfp。
SIGMAのカメラらしくない(苦笑)。
FOVEONセンサー搭載機のことが書いているブログなんて、全部が全部ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんネタですよ?
「買うなよ?絶対買うなよ?買ったら大変な目に遭うからな!」
と書いておきながら「じゃああなたはなんで使ってるの?」と突っ込みたくなるような、超絶シャープな風景写真やマクロの作例があったりするのが通常なのに、fpったら!
それだけに、たまに「ここがダメ」みたいな記事もあるのですが。
それが「違う、そうじゃない」なんだよな…。
マイナスとして指摘されるのは主にこのあたりなのですけど
・電子シャッターのローリング歪み
→他のカメラでも起きる
・手ぶれ補正がない
ですよ。
なので、fpがダメならD780もEOS5D MkⅣもダメ。
電車はLEDのヘッドマークや行先表示に同調させるため、わざとローリングが起きないくらいのSSで撮ることもあるので、案外fpの苦手分野は少ないのです。また少しの歪みならPhotoshopにローリング歪みの修正項目もあるので修正可能ですし。
Wi-Fi機能がないのも、バッテリー容量を考えたら逆に英断かもしれません(もともとSIGMA製カメラは全てWi-Fi機能がないですけど)。例えばGRIIIでWi-Fiを常用する人って、かなり少ないと思いますよ?なんでも入れて大きくなるくらいなら、後付けOPにして割り切ろう的発想がスタートのカメラなのですからね。
そうそう、ずっと言われ続けているのがEVFのないこと。
Twitterにも書きましたが、
これを見ても「絶対必要」って言えますかね?
元々EVFありのα7でマニュアルのフォーカシングをしてたって、使わない人は使わないのです(ちなみにもろんのんさんは写真で仕事をされています)。
昨年有楽町であったSIGMAのイベントで、山田久美夫さんが外付けEVFについて「いつ売るんだ、価格はこれ位にしてくれ」と質問?され、売り言葉に買い言葉なのか会社も「売ります」と回答されたので気を揉んでいましたが未だ気配はなく…あたしゃ安堵しております。
悪いこと言わない、売れないから作らないほうがいいって。
そういや、今も思い出すんですが。
fp発売時に某「フォトテクニックデジタ○」誌でポートレート撮影のインプレッションを2人のカメラマンがやってましたが、あんな評しかできないならオレにやらせろ!って憤っているヤバいオッサンがここにいます笑
レンズシャッター付レンズを発売しろだとぉ?
なんでLマウントの、しかもfp専用レンズを出さなきゃいかんのよ。会社潰す気?
手ぶれ補正なしのSS1/15でもブレずに撮れますから。
EVFにしろレンズにしろWi-Fiにしろ、みんな勝手なこと言ってますよね〜だから繰り返すけど
「違う、そうじゃない」んだってば。
本当のSIGMA fpのマイナスポイントは、あえてこのカメラが切り捨ててしまった以外のところにあります。
1. ボタン配置
その形状ゆえに操作ボタンとダイヤルの配置が、他のSIGMA製カメラと違うのです。
なので、旧来のSIGMAユーザーは慣れが必要になるのですが、そうではなかった人でも、本体下部のMODEスイッチが誤って触れてしまいやすい位置にあるため、グリップ購入などで改善しないと不便に思うところはあるはずです。
2. タッチ液晶
タッチにするくらいなら、もう一段高精細な背面液晶にしてほしかった…等倍ではこの液晶を見てガチピン合わせするのは難しいですね。
また45mmキットレンズでタッチを使ってみましたが、ポートレートで「お、これは感覚的に使えるぞ」という瞬間は一度もありませんでした。あれからファームのVer.が上がっているので、こっそり改善してるかもですが。
3. センサー
画質は文句のつけようがありません。
それだけに、像面位相差にしてくれればもっとよかったのに…AF速度が2020基準からするとまだ遅めです。AF-Cで被写体ロックすれば、激しく動いても一旦フレームアウトしてもずっと食いついていく、なんてことは絶対ないので、そういうのを求める方はソニーかEOS R5/6をお勧めします。
4. シャッター
音がショボければ(電子シャッターなのでスマホと同じサンプリング音です)ボタンもなんだか「どこまで深く押したら撮れるの?」と一瞬変な感覚に陥るショボさ。
フジX-H1を使っていた身からすると、とてつもなくがっかりしています。
と、ここまで書いた1~4までの欠点は、カメラの質感・触感・手に馴染むといった、カメラに求められるガジェットとしての価値を損なうもので、トータルすると「これで20万?高っけぇ!」と感じてしまうのです。
うおぉ、ネガ項目書いてたら2000文字を超えてしまった!
ばんばひろふみさんの「sachiko」みたいな配分にならないよう(また昭和歌謡笑)、ちゃんと自分が今でも使い続ける理由も同程度書きます。
ということで、すみませんがそちらは次回の記事とさせてください。
では。