FUJIFILM X-H1を3ヶ月使いました、の続き
さてそれでは、アドバンテージの部分を書きます。
もちろん現在気に入って使用しているユーザーとして書くのですから
「あばたもえくぼ」
的な部分もあると思ってその辺は差し引いて読んでくださいね。
・気持ちよく撮影できるEVFとシャッター
EVFとシャッターで項目を分けようと思ったのですが、撮影感覚の心地良さはこれがセットだからで、両者不可分です。もうこのおかげで今、幸せなフォトライフが送れていると言っても過言ではないくらい。
まず、下手な一眼レフよりよっぽどピントの山が掴める高精細なEVF、長時間見ていても疲れないのは本当に驚くほどです。
それと例のフェザータッチシャッター。
最初のうちこそ戸惑いますが、慣れれば他のミラーレスのシャッターストロークがみんな鈍感に思えてきます。
フォーカルプレーンシャッターの音も静かで心地よく、前回ストロボで散々けなしましたがここに関しては逆に「フラッグシップとはかくあるべし」と褒めちぎりたいです。X-T2はお店で触ったくらいなので正確な比較になるかわからないものの、X-H1の方が明らかに「上位機種」であると言えるでしょう。
・ボディ内手ぶれ補正
これがよく効きます。
流し撮りや一脚撮影をやっていないので、あくまで手持ちで静物を撮影した場合の評価になりますが、かなりファインダーで効きがわかるのです。特に、マウントアダプターでオールドレンズを使っているとき「おお、これはすごい」と体感できます。
ただ、ハイブリッド補正ができないのは勿体無い…将来ファームの改良でなんとかなりますよね?ね?
・バッテリーが3個入る
普通のカメラでは縦位置グリップ(バッテリーグリップ)をつけると、ボディのバッテリーは入らないのですが、このカメラはボディに入れっぱなしで大丈夫。
もちろん装着すれば多少は重くなりますが、安心感に加えてファインダーのブラックアウト時間の短縮などメリットも享受できますし、特に動画撮影にはマストアイテムです。
ちなみに充電はUSB(ボディ)とAC(グリップ)からそれぞれ行うので、同時充電の場合は異様な光景になります。
・サイズと重量
「重い」っていう意見もあるようですが、他社のAPS-Cフラッグシップ一眼レフと比べてみてください。EOS7DMk2やD500より明らかに軽量、K-3IIよりも軽く、マイクロフォーサーズのDC-G9(PRO)と比べてもほぼ同じです。
(α6500はフラッグシップ扱いではないため除外)
・RAW現像アプリが優秀
X RAW STUDIOがいいんです。
もちろんPSでもLRでもできるのですが、フィルムシミュレーションを変更できるのと、処理がぶっちぎりに速い点で、フジ純正を使いたくなります。
ちなみにこのアプリ、PCのCPUに依存せずカメラの画像処理エンジンで動くので、X-H1の高性能のおかげで普通のノートPCでも快適に使えます。
・ストラップ
これも触り心地のいい質感と、適度な幅広サイズで気に入っています。
せめて他のフジのミラーレスユーザーにも使えるよう、ストラップ単体で買えるようにできませんかね?
・エテルナモード
動画向きとの触れ込みですがどうして、写真でも使えます。
確かに彩度はぐっと下がるものの、最近は色が淡くてハイキーの写真に人気があるようで、エテルナをベースにして白トビしない淡い色調の写真を撮る方も増えるのではないかと思います。
・タッチ液晶
ファインダーを覗きながらタッチ液晶でAFポイントを移動させるといった芸が可能になったのも、最近のフジミラーレスの特長です。このタッチ液晶のようにX-T2になくてX-H1にはあるものがボディ内手ぶれ補正以外にもいくつかあるので、「写真画質はX-T2と同じ」という部分にあまりとらわれない方がいいと個人的には思います。
以上ざっと紹介してきましたが、結論としては「よくできたカメラ」だと思いますよ。
特に一番に挙げた、ファインダーとシャッターのおかげで気持ちよく撮影できる点については、ミラーレスカメラ全体でも最上位に位置すると言って過言ではなく、一眼レフユーザーがミラーレスに移行するにも最適です。
またXマウントが今後シネレンズにも注力するとのことで、動画制作にもおすすめできます。
欠点はあるものの、それを気にして「待ち」にしてしまうより、今このカメラで撮れるものを撮った方がいい…ただX-T2ユーザーの方は買い替えに迷うところですよね。
うーん、スナップならステイ。
手持ち夜景やポートレート、スポーツ撮影ならゴーかなあ。
以上長くなりましたが、X-H1を使用しての評価でした。
さて、次何書こうか…。