フォルティシモ
前回の記事でfpのマイナスポイントを書きましたので(どうでもいいですがマイナポイントってマイナスっぽい名称、誰が考えたのですか?)今回は「ならばどうして1年以上使っているのか」についてご説明するために、fpが良いと思う点を3つ挙げます。
ではここで一曲
「タタタータタタータタタラッター」というシンセのイントロだけで「おっ!」と反応してしまいます。この曲に限らずハウンドドッグで印象的なのは、魂を震わすような大友康平さんのシャウトですけど、デビュー当初は「浮気なパレット・キャット」のような軽めのロックンロール調だったのですよね。
いつのまにかの路線変更が大成功のきっかけ?なのでしょうか。
で、なんで「ff フォルティシモ」なのかって?
(オチてない!とか言わないで。本人が一番苦しいんだから)
ちなみに:
前も書きましたが広瀬香美さんの歌う「ピアニッシモ」という歌もあるそうです。
では本題。
【SIGMA fpを使う理由】
1. SIGMAだから
実は僕、過去に所有していたSIGMAのカメラは5台ありまして、SD14、15、SD1m、DP3m、SD Quattroと、かなりディープなユーザーです。
今はfpとSD Quattro Hの2台。
最初にSD14という非常にマイナーなカメラを購入したきっかけはやはり、ユニークな FOVEON X3センサーの吐き出してくる写真の解像感に衝撃を受けたからでした。
(その頃は情報も少なく、maroの雑記帳を読み漁った記憶があります。感謝!)
ところが、代を重ねるうちにセンサー以外の魅力が…SIGMAのプロダクトデザインが非常に秀逸になってくるのです。
例えばSD1 Merillの一眼レフとしての質感。
或いはArt、Sports、Contemporaryのカテゴリに分けられて以降に発表されたレンズの外観・手触り。
どちらも以前と比べて革命的に向上しました。
昔の「フィルムを入れる暗箱」だった頃のカメラと違って、決して大規模ではないメーカーが、ライバルと伍する価格帯のデジタルカメラを作り続けること自体かなり難しいことは、カシオ、京セラコンタックス、セイコーエプソン、東芝、コニカミノルタ、アップル、コダック、GE、サムスン、マミヤOP etc.と、世界に名だたる企業が次々カメラ事業から撤退しそしてまたオリンパスも…という事実が示してます。
そんな中「MADE IN JAPAN」で奮闘しているSIGMAみたいな会社を応援したいなーと思って使っていたら、性能が上がったばかりかデザインまでカッコよく生まれ変わって「所有する悦び」もついてきた、というのが今SIGMAのカメラを使っている最大の理由です。
あと、赤字解消のためという理由で全カメラ雑誌から広告を引き上げて、アサカメと月カメの息の根を止めたどっかの非情なメーカーと、そこに全部とは言わないまでも広告を入れるSIGMA、どっちがアマチュアカメラマンの味方か…ってのもあるよねー的な笑。
2. 画を気に入っているから
欲を言えばキリがありません。僕は理想の写真のためなら2~3kgくらいでカメラが重いなんて思わないので、PHASEONEのIQデジタルバックを使いたいくらい。
ですがお金がない。よしんばローンで本体が買えてもレンズが買えない!
最低フルサイズで2000~3000万画素クラスのカメラを全部お試ししてから決めたいのは山々ですがそれも無理なので、あくまでもごく限られた経験の中このカメラの出す画に「満足している」という程度で読んでください。
と書きつつ。
SIGMA純正レンズの高い性能とマッチした画質は、あれだけX-H1とフィルムシミュレーション好きだった僕の未練を完全に断ち切るのに十分すぎるほどでした。画素数が違うので完全比較はできないですが、少なくとも過去所有したフルサイズ一眼レフ(EOS5D MkII、EOS 6D、D600、α7II、α7s)のどれより確実にクリアーで色のりの良いデータですし、4000万画素のPENTAX645Dと比べても遜色のない解像感があるので、fpはサブカメではなく完全に併用しています。
3. 安いから
また出ましたね「安い」。
本体が20万円で決して安くないことは既に書きました。
ではレンズはどうか?
NikonやCanon、SONYの各高級レンズの半分に近い価格でSIGMAのArtラインは買えます。中古だともっと差がついて、単焦点高級レンズで10万円を超えるのは、明るい広角レンズの一部や受注生産の135mmf1.8だけといった状況のSIGMA。当然TAMRONや中華レンズといった選択肢は消えますが、それでもよりどりみどりで選べるレンズ群が比較的手頃な価格で手に入れられるのです。
Artライン以外にも、より安価で面白い焦点距離のiシリーズレンズなど、CanonやNikonのミラーレスでは現状不可能なレンズ構成がリーズナブルな価格で組めるのですから、fpはトータルのコストパフォーマンスに優れたカメラでもある、ともいえるのではないでしょうか。
また細かいことですが電子シャッターは消耗がありません。メカシャッターの寿命で交換をするとかなり費用がかかるため、それを回避できるという意味でも、fpはお得かな〜と思ってはいるのですけど、将来電子シャッターの使いすぎでセンサー交換になる可能性もゼロではないので、これはお話程度に留めておきます。
さて。
こう書くと身も蓋もないのですが、ここまで書いたことはあくまで個人の感想です。
逃げでもなんでもなくて、もしかしたら僕のまだ触ったことのないカメラが実はあなたにとって一番フィットする可能性もあります。
ですからこの駄文を読んでも「おおおfpすげー!買うぞ!」と結論を急がず冷静に考えてくださいね。
ただ、万能選手ではないもののこれだけコンパクトなフルサイズミラーレスができたことで、フィムル一眼レフとほぼ同じ手軽さでの持ち歩きが可能になったばかりか、動画撮影のベースやWEB会議カメラ!など、使う側がさまざまな活用法をインスピレーションし提案するまでになりました。
これはfpの大きな功績です。
撮影以外の機能を絞って重さと大きさをそぎ落とした
全集中カメラの型!
じゃなくて。
「自分のアイディア次第でいろいろに使える唯一無二のフルサイズミラーレスカメラ」
というfpの特長をご理解いただけると幸いです。
結論:
だから使ってるのさ、だって楽しいじゃん!
からの
(SIGMA)愛が全てさっ。
毎度まいど
全然読まれないのによくオチを考えるよね…。
違う、そうじゃない
前回PENTAX645Dのことを書きましたので、今回はSIGMA fpのことについて…
では今日の一曲、どうぞ
この曲はもはやSNS上で「ネタ」扱いされていますが、リリース当時は新鮮な印象でしたよ?
一拍踏み込んでからキレキレで「違う違う、そうじゃ、そうじゃなーい」とくる冒頭部が、シティポップの進化を感じさせたというか。だから曲も聞いてね笑
【SIGMA fpを使う理由】の前に
なんか、今でも評判がいいのですよねfp。
SIGMAのカメラらしくない(苦笑)。
FOVEONセンサー搭載機のことが書いているブログなんて、全部が全部ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんネタですよ?
「買うなよ?絶対買うなよ?買ったら大変な目に遭うからな!」
と書いておきながら「じゃああなたはなんで使ってるの?」と突っ込みたくなるような、超絶シャープな風景写真やマクロの作例があったりするのが通常なのに、fpったら!
それだけに、たまに「ここがダメ」みたいな記事もあるのですが。
それが「違う、そうじゃない」なんだよな…。
マイナスとして指摘されるのは主にこのあたりなのですけど
・電子シャッターのローリング歪み
→他のカメラでも起きる
・手ぶれ補正がない
ですよ。
なので、fpがダメならD780もEOS5D MkⅣもダメ。
電車はLEDのヘッドマークや行先表示に同調させるため、わざとローリングが起きないくらいのSSで撮ることもあるので、案外fpの苦手分野は少ないのです。また少しの歪みならPhotoshopにローリング歪みの修正項目もあるので修正可能ですし。
Wi-Fi機能がないのも、バッテリー容量を考えたら逆に英断かもしれません(もともとSIGMA製カメラは全てWi-Fi機能がないですけど)。例えばGRIIIでWi-Fiを常用する人って、かなり少ないと思いますよ?なんでも入れて大きくなるくらいなら、後付けOPにして割り切ろう的発想がスタートのカメラなのですからね。
そうそう、ずっと言われ続けているのがEVFのないこと。
Twitterにも書きましたが、
これを見ても「絶対必要」って言えますかね?
元々EVFありのα7でマニュアルのフォーカシングをしてたって、使わない人は使わないのです(ちなみにもろんのんさんは写真で仕事をされています)。
昨年有楽町であったSIGMAのイベントで、山田久美夫さんが外付けEVFについて「いつ売るんだ、価格はこれ位にしてくれ」と質問?され、売り言葉に買い言葉なのか会社も「売ります」と回答されたので気を揉んでいましたが未だ気配はなく…あたしゃ安堵しております。
悪いこと言わない、売れないから作らないほうがいいって。
そういや、今も思い出すんですが。
fp発売時に某「フォトテクニックデジタ○」誌でポートレート撮影のインプレッションを2人のカメラマンがやってましたが、あんな評しかできないならオレにやらせろ!って憤っているヤバいオッサンがここにいます笑
レンズシャッター付レンズを発売しろだとぉ?
なんでLマウントの、しかもfp専用レンズを出さなきゃいかんのよ。会社潰す気?
手ぶれ補正なしのSS1/15でもブレずに撮れますから。
EVFにしろレンズにしろWi-Fiにしろ、みんな勝手なこと言ってますよね〜だから繰り返すけど
「違う、そうじゃない」んだってば。
本当のSIGMA fpのマイナスポイントは、あえてこのカメラが切り捨ててしまった以外のところにあります。
1. ボタン配置
その形状ゆえに操作ボタンとダイヤルの配置が、他のSIGMA製カメラと違うのです。
なので、旧来のSIGMAユーザーは慣れが必要になるのですが、そうではなかった人でも、本体下部のMODEスイッチが誤って触れてしまいやすい位置にあるため、グリップ購入などで改善しないと不便に思うところはあるはずです。
2. タッチ液晶
タッチにするくらいなら、もう一段高精細な背面液晶にしてほしかった…等倍ではこの液晶を見てガチピン合わせするのは難しいですね。
また45mmキットレンズでタッチを使ってみましたが、ポートレートで「お、これは感覚的に使えるぞ」という瞬間は一度もありませんでした。あれからファームのVer.が上がっているので、こっそり改善してるかもですが。
3. センサー
画質は文句のつけようがありません。
それだけに、像面位相差にしてくれればもっとよかったのに…AF速度が2020基準からするとまだ遅めです。AF-Cで被写体ロックすれば、激しく動いても一旦フレームアウトしてもずっと食いついていく、なんてことは絶対ないので、そういうのを求める方はソニーかEOS R5/6をお勧めします。
4. シャッター
音がショボければ(電子シャッターなのでスマホと同じサンプリング音です)ボタンもなんだか「どこまで深く押したら撮れるの?」と一瞬変な感覚に陥るショボさ。
フジX-H1を使っていた身からすると、とてつもなくがっかりしています。
と、ここまで書いた1~4までの欠点は、カメラの質感・触感・手に馴染むといった、カメラに求められるガジェットとしての価値を損なうもので、トータルすると「これで20万?高っけぇ!」と感じてしまうのです。
うおぉ、ネガ項目書いてたら2000文字を超えてしまった!
ばんばひろふみさんの「sachiko」みたいな配分にならないよう(また昭和歌謡笑)、ちゃんと自分が今でも使い続ける理由も同程度書きます。
ということで、すみませんがそちらは次回の記事とさせてください。
では。
理由
あけましておめでとうございます
本年も10回/日くらい読まれる零細ブロガーとして裏街道を歩いていきたいと思いますので、読者の皆様どうぞお見捨てなきよう。
細かいですがブログ名を「2021」にしました。
LOVE2000みたいなのもいいんですけどね。
愛はどこからやってくるのか?
自分の胸に何十年も問いかけてますがちっともわかりません笑
来ないんだもん!
ですので、せめてアップデートだけでも。
さて新年一発目のブログはこんな歌から
渋いねぇ…。
おっと、昭和歌謡を聴いてしまうと感傷に浸ってしまっていけねえな。
本題に入ります。
今回は、僕がなぜ2021年にもなって
・PENTAX645D
・SIGMA fp
・SIGMA SD Quattro H
という「不便なカメラ」を使うのか?の
「理由」
について書きます。
(SIGMAの2台は現行品…すみません)
【PENTAX645Dを使う理由】
1. 絞りコントロールの醍醐味を味わうため
僕が中判を好きなのは、センサーが広くて絞りの効果をダイナミックに反映できるのが第一の理由、と言っても過言ではありません。画素数ならフルサイズの方が上の機種もありますしね。
今、写真を撮る時にフォーカスや露出をカメラ任せにしてもほぼ大丈夫なので、ここでカメラマンの力量の差はあまり出ません。
フレーミングは確かに大事ですが、これもトリミングが可能。手振れも強力に抑えてくれますし、暗所撮影も問題なし。ストロボさえもTTLがいい仕事をしてくれるようになってきました。ですので、設定を除けばあとは絞りのコントロールこそが、撮影する瞬間で最も力量を反映させられる点じゃないか?と個人的には思っていまして。
絞りひとつで被写界深度だけでなく、滲みや周辺の流れ方、光源の形や光芒の出方も制御できる(ついでに限界SSも)と思うと、やはり開放からバッチリシャープなAPS-Cやm4/3よりもこちらを取ってしまうのです。
2. みんな大好き、Kodak CCDだから
実は、僕自身そんなに「コダックのCCDだから」というこだわりはないのです。写真の色は映像エンジンが決めるんでしょ?
でも、そんなにみなさんが有り難がるのなら、オリンパスやライカの小さいセンサーより画素数が高くピッチにも余裕のあるこいつで撮るほうがより「ありがたみ」が増すと思いまして笑。
ところが、645D使ってると公言してもあまり反応がはかばかしくないのですよね…。
E-1には「お、オリンパスブルーキレイ!」、M9には「M10にしないって、こだわってるね〜!」といった賛辞が浴びせられるのに、なんでかな???
3. 安いから
中古で20万円を切った645Dはもはやフルサイズ一眼を下回る価格になりました。
それでも本体は「高い」といえますが…中古レンズはズームも単焦点も1万円台からの激安価格。広角、標準、望遠のズームにマクロ1本と150mmか200mmの単焦点をつけても全部で10万円あれば買える?のです。AFレンズがですよ?
MFレンズだともっと激安で玉数も豊富なので、あっという間に必要な焦点距離はコンプできます。
カタログ上の新品価格はメチャクチャ高く、しかもフードがしっかりしていて高級感もあるので、見た目は決して安く見えない。
こんないいシステムあったのね!としか思えないのです。
そりゃフジやハッセルのほうが絶対的に機械性能は上がっていますけど(645Dはどんな高速SDカードを入れようが、RAW書き込みに10秒はかかるカメラです)、4000万画素と5000万画素の差なんて誰もわかんないって笑
そうそう、手ぶれ補正がないので4000万画素だとブレが目立つのではないか?という点については、気合いで解決しています(嘘です。重いのでシャッターボタンを押しても光軸がブレにくいのです)。
銀座松屋で開催中の
— p85f14 (@p85f14) 2020年2月16日
「世界の中古カメラ市」で
FA80-160mmF4.5をGET
カビ玉で激安でした
デパートを出た直後の試写がこちら
ISO400、F11、SS1/30の手持ちですが
ブレてないカットもまぁあったので
(右は最奥をトリミング)
まだ中判を使える腕力は健在のようでした👌#pentax645d#世界の中古カメラ市 pic.twitter.com/f1Dx1B30M0
あ、テスト撮影よりポートレートでの運用実績のほうがいいですよね?
#2020年を振り返る
— p85f14 (@p85f14) 2020年12月31日
今年1年間に撮った写真を
今の好みで再現像して貼ってます
8月続き
振り返りなので
瞳が綺麗なのを強調した
極端な現像にしてみました#ポートレート#被写体募集#モデルさんと繋がりたい #PENTAX645D pic.twitter.com/yu7EJqtHvp
ひとまず今日はここまで
SIGMAについては明日以降書いていきます。
AF/AEコンパクトフィルムカメラをかつて一般的に「〇〇〇〇〇カメラ」と呼んだ時代があった、という話
またか。
それにしても、言い分がよくわからんのだよな〜。
「純粋な日本」企業だと、何が良いのでしょうか?
イマドキ、企業が「100% Pure Japan」をアピールして何の得になるのかがよくわかりません。
あと、比較広告としてライバル企業とそのCMタレントを差別的表現で貶す手法ですけど、これも何のプラス効果があるのかよくわかりません。
「確信犯め、毎度まいど胸糞悪いわ」
としか僕には思えないのですけど、成功者のやることってのは、常識では計り知れないものがきっとあるのでしょう。
さて、枕はこのくらいにして。
今回はカメラと差別のことについて書きます。
カメラと差別?
今となってはそれぞれ一見全く関係ない、「チコちゃんに叱られる」の唯我独尊ゲームみたいな単語の組み合わせにも思えますが、さにあらず。
コンパクトフィルムカメラがAEを搭載、AFも実現し、フィルムローディングもモーターで自動巻になって「シャッターを押せば写る」機械になったとき、人々はこれを総称して「(五文字)カメラ」と呼んだ時代がありました。五文字=上の記事と同じ侮蔑的表現ね。
これがですね、まずいことに世代男女を問わず普通に使ってたのですよ。
そうだな、90年代くらいまでは。
すっかり忘れていたこの事実を、昨日の記事で思い出してしまいました。
フルマニュアルだった頃は「フィルム一本全く写ってない」なんてこともザラだったカメラが簡単に使えるようになったのはとても便利でいいことなのに、なぜそんな表現で言い表されたのか?いまとなっては全くわかりません。
要は、差別表現であってもその意識が一般に薄く、平たく言えば「日常表現」だったのでしょう。
そんないわばカメラの「黒歴史」ともいうべき呼び名は、コンパクトフィルムカメラの終焉とともにすっかり姿を消し、今やその呼び方をする人もいなければ、恐らくそう呼ばれていたことさえ知らない人も多くいると思います。もちろん「カメラ年表」みたいなものにも載らないし、このまま語らずにいれば死語どころか消滅するかもしれません。
ただし、表向きは消えたようでいながら、本当の意味で人々の意識から差別が解消するなんてあるのかい?と、今回の「やけくそクジ」が重苦しい問いを突きつけてきた気がしました。
こんなにあからさまな形で。
くっそー!
ちなみにだな、サントリー(ウェルネスじゃないけど)さんはカメラをこう活用してマーケティングを怠らないのだ。
売れる、売れないをそんな暴論で片付けなさんな。
蛇足ながら、AE/AFフィルム一眼レフには最後までその名はつきませんでした。ということは即ち、コンパクトカメラを下に置くヒエラルキー思想がその当時のカメラユーザーにあったということです。
昔も今も「機材マウント」はあるのですよね…ヤダヤダ。
趣味の写真くらい、平和に行こうぜ。
よー、そこの若いの
またブログをサボってました!
それなのに、また最初から挑発的なタイトルです。
竹原さんの歌が写真とどう関係があるのか?は読んでいくとわかりますので、しばらくお付き合いを。
さて。
僕は写真について下手なりにですが、常にこう思ってます。
「基本のお作法さえちゃんとしていれば、正解なんてないのだから自由に撮ればいい」
だから、今までブログでもTwitterでも、他人の写真についてあーだこーだは書いていませんしこれからも書くことはありません。ラヴ&ピースですからYo!
で、ね?そのポリシーが僕の脳内に語りかけるのですよ。
最近「変な“教える系”撮影会」が増え始めているのが気になってないかい?と。
今日はその辺についてちょっと書きます。
「教える」にもいろいろあって
・機材系(例えばストロボやマクロレンズなどを上手に使うなど)
・技法系(基本構図やかっこいいポトレの撮り方など)
・撮影場所系(スタジオの利用など)
・マナー系
・ポートレート被写体とのコミュニケーション系
などなどは過去にもあったし、今も多いですね。
こういうのは初心者ならば上手く利用すれば、独りで手探りするより上達が早くなるので「頼り過ぎなければ」どうぞどうぞ…なのですが。
最近
・サロン系
がなんとなく増えてきてないですかね?
いや、僕も統計をとっていないですので「気がする」としか書けないけど、なんか確実に存在を感じるのです。
ニュータイプとしての勘(ピロリロリーン)、というか(嘘)
サロン系…「マインド系」とも言えるかな?は大きく分けて2種類。
どちらもSNSでフォロワーを多く獲得している写真アカウントのオーナーが運営していることが多いのですが
ひとつは
「感性」とか「センス」とか、目に見えないものを伝えるパターン。
そしてもうひとつは
フィルムカメラ写真好きの若者同士が集まるフォトウォークにありがちな「仲間で褒めあって昇華」させていくパターン。
前者は否定、後者は肯定で参加者のマインドから自由を奪い画一的に(つまりオーナーのオレ色に笑)してしまう厄介なものです。
もちろん、人気のある人の写真が優れていることに異論はないし、それに憧れるのも結構なこと。でも、その人に物理的な距離こそ近づけても、作品の質が永遠に超えられなくなる状態に自ら陥る必要はないとも思いませんか。
肌色多めでコントラストの高いザラついた写真が量産されたとて、結局は「元祖」だけが勝つネットワークビジネスみたいなもんだし、α7IIIにタクマーやヘリオスくっつけて撮るとか、Nikon FM2やCONTAX T2に期限切れフィルムを詰めて撮ることを流行らせるのは悪魔の所業(どちらもアンバランスだしカメラ業界の役には立ってない)とそろそろ気づいたほうがいい!…という俺の話も聞かなくていいから、若いのには自分らしく花を咲かせて欲しいのココロ。
ね、冒頭の歌とつながった。
今回の主張は、まぁそんなとこです。
追伸:
写真愛好家だけじゃなく、モデルさんも変な毒され方をしないほうがいいですよ。
たまにポートレートで「何mmレンズを構えてこの距離だからどの辺までを意識してポーズできるようにカメラを学びたい」と書く人がいますが、その程度はカメラマンが的確に指示すべきことです。
また、カメラによってセンサーサイズが違うので、50ミリはフルサイズにとって標準でもm4/3には望遠、中判には広角レンズです。もっと言えば、ズームレンズは前から見たって今何ミリかわかりませんし、カメラマンも無意識なので「24-70mmの今53mmあたり」なんてすぐに把握できやしない。
…あ、やべ!
今リアタイで敵増やしてるね僕?
表現直しますと、決して「無駄なことをするな」というのではありません。
レンズと画角の関係は写真の大事な要素の一つですよ。
とはいえ、中途半端な“〇〇すべき”(この場合誰かから「被写体もレンズの画角を見て、言われなくてもそれにあったポーズを考えろ」と吹き込まれたのでしょう)を覚えるくらいなら、いつでも全身どこでも来い!状態にしていただき、その中の「イチバンの部分」をポートレートとして切り取れるようにしてくれた方がカメラマンとしてはありがたいのです。
というわけで、結論。
僕のSNSフォロワーさんがもし万単位になったら
みんなのために「若い人がサロン系に引っ張られないための自由なサロン」
でも作りますよ…あ、あれ?笑
復活の日
「ヨ、シズミーッ!」
ボロボロの格好でふらつきながら歩む草刈正雄に駆け寄って抱きつくオリビア・ハッセー。
深作欣二監督がラブシーンを描くと意外にもなんとなくほのぼのしちゃう…失礼。
日本SF界の巨匠、小松左京の小説を映画化した「復活の日」の感動するラストシーンですね。
新型コロナウィルスと小説内に登場する超危険な細菌兵器「MM-88」はどことなく似ていても根本的には非なるもので、当然世界は最初の発症から1年とたたずに死滅したりはしなかったのですが、それでも経済活動や都市間移動が制限され、死んだような都会が出現したことで、50年以上前の小説(映画公開からは約40年)のシーンを想起した人も少なくなかったようです。
さて。
国の緊急事態宣言が明け、19日には観光も含めた大幅な自粛要請解除が行われ、まさに「復活の日」を迎える日本ですが、ついに今月から僕も復活させたのです!
それは、「ポートレート撮影」
…え?スケールちっちゃいなお前って?
まあまあ。
だってこれ、写真のことを書くブログなんだもん。
2ヶ月もの間、風景を撮りに旅行することもできなかったため仕方なく「家の庭の花」を撮って気を紛らわせていたのですが、所詮は庭。
庭に咲く花の撮影は
— p85f14 (@p85f14) 2020年5月4日
心が洗われます
ポートレートは
なんというか…心が躍ります
どっちも僕には必要なのです
多分#昼下がり#一眼レフ#野草#野花#春#PENTAX645D#ペンタックス#マクロレンズ#写真好きな人と繫がりたい #被写体募集中#花#spring#flower pic.twitter.com/ShF1ctRgjv
あっという間にネタも尽き、Twitter上の「レタッチ企画」をGW中に荒らしまくるなど悶々としていた反動で、まあ撮るわとるわ!
週末に撮影会やらフリーのモデルさんをブッキングしまくりまクリスティ(いつぞやはしまくり千代子だったから別バージョンにしてみた)ですよ!
そしたらね、小さいけどいいことあったの。
夏はやっぱ強逆光(え?)
— p85f14 (@p85f14) 2020年6月12日
レンズもカメラもいじめてナンボ🤔
(壊れて後で泣くんだけど)
それに
太陽を背にさせれば
モデルさんは眩しくないのです
にしても
多少のコントラスト低下は仕方ないとして
まぁゴースト出ないね…SIGMA#ポートレート #被写体募集中 #sigmafp#モデルさんと繋がりたい pic.twitter.com/04aViVQZn3
SIGMA社長の山木さんからコメント付きのリツイートでお褒めのお言葉をいただいたり
最近では
7日にはなまる撮影会で
— p85f14 (@p85f14) 2020年6月15日
撮らせてもらった
池尻愛梨さんのレオタード姿
第一線で活躍している
とっても綺麗な
グラビアアイドルさんだったので
写真でその美麗ぶりが
伝わるといいのですが…#portrait #ポートレート#被写体募集 #はなまる撮影会 #SIGMA#SIGMAfp #グラビアアイドル pic.twitter.com/tfBldevXmN
僕が今ちょっと?すごく?気になってる女性カメラマンの宮藤あどねさんから
いいね!もらったり。
そのくらいで喜ぶなよ、せめて「PASHA STYLE」認定とか、フォトテクニックデジタル入選とかじゃないと恥ずかしいぜ、という向きには鼻で笑っていただいて結構。僕が評価して欲しい人に評価されるのは素直に嬉しいのです。
もちろんその最右翼は被写体になってくれるモデルさんですけど、もうこれに関しては「撮らせていただけるなんて、あなた天使でしょ」と思ってるので無反応でもいいし、後から投稿消されるとかフォロー外されるとかしても全然オッケー牧場。むしろ正直に裏の顔を晒してくれた方が(矛盾のある表現だなw)こっちも距離感掴みやすくてありがたい位ですよ(そんな人、本当にごくたまにしかいないのですが…ポトレ始めてすぐに何例か当たったので結構印象深い)。
これは個人の感想でしかないのですが、こうしてまた撮れるって…それだけで嬉しいことじゃないですかね?僕、カメラはとても好きですけど、家でカラ撃ちしても全然ときめかないですよ。次はこんな写真撮りたい!って思うから、違うレンズが欲しくなるし新機種を試したくなる。そんな普通のことが普通にできるようになった今がとってもハッピーだし、上に書いたような小さい出来事でさえ、喜ばしく感じています。
ところがなぜかTwitterでは撮影ができるようになった途端「機材マウントがどうの」とか「撮影場所を教えるのがどうの」とか「そんなのどうでもいいだろ撮れた写真が全て」とか…。
そういう諍いの場に近づくのも嫌だし、それでも書けば「どうでもいい」と同一視されるのが関の山ですけど、全部承知で一言だけ書くね。
「コロナがまた襲ってきたらまた撮れなくなるんだから、仲良く撮ろ?」
小さな喜びを噛み締めながら、今つくづくそう思うのですが。
みなさまはいかがですか?
Zoomグラフィーすげー(違う意味で)
流行ってますね。
新型コロナウィル…じゃなかった、Zoomグラフィー。
ほいでね、今日はその…
「ていうか、よくよく考えたら鬼美味しいじゃんZoomグラフィー」
という話を書きます。
あ、ここで私の性格が極度にひねくれていることを知らない方にひとつご注意が。
変に褒めてたら、なんか裏の意図があると思って!
で、話を戻すと。
結局これって、外出自粛中の被写体(主に女性)自宅で撮ることが多いわけですよね?
すると
・部屋がバレる(アングル決めているうちに間取りもバレる?)
・下手すると写真についた位置情報で家がバレる
・ポージングもライティングもモデルに指示するだけなので、カメラマン?はチョー楽チン
つまり野郎にとっちゃ三密ならぬ「三ラッキー」じゃね?
モデルさんがよくプロフに
「過度な露出NG」って書いてるけど。
プライベートがスケスケのスルー状態になる可能性大でしょ?
これは絶対やってみるべきと確信したわw
「ねぇそこの彼女〜、Zoomグラフィーやろ〜!」
(ってここまで前置きして乗ってくる人は100%いないな笑)
あーハイハイ、すみませんすみません。
やったことない情弱が妄想と僻みで書いてますよえぇ。
まあ、ぶっちゃけそうなんですけど…でもね。
「俺の占い当たるんだよ」とか「催眠術って興味ない?」と言い出す男と同じくらい、Zoomグラフィーでの撮影って今のセキュリティレベルだと怪しいシステムに感じるのよ僕には。
モデルさんたちの撮影できないフラストレーションの蓄積とか、撮影会中止による収入激減とか、そういう状況は十分理解できます。
なので、もしやるんなら最低限プライバシーの漏洩に注意するようにしてほしい。
っていうかあなた、カメラマンとのLINE交換とか嫌でしょ?
Zoomグラフィーって「Zoom」っていうシステムで直接繋がるのよ?
しかもZoomはLINEやTwitterやInstagramと違って「変なことする人は排除」できるシステムではないからね(もちろんURLを共有しなきゃいいのだけれど)。
とここまで安全性云々を書きましたが。
もっと身も蓋もない言い方をすればつまり
「人に遠隔指示されて撮る外カメ自撮り」なのですよね。
もしそうでないとするなら、ちょっとこの老いぼれにもわかりやすく説明してくれる優しいお方、ぜひZoom飲みしながらご教示いただければ(笑)