フィルム写真ブームなのになぜ白黒は流行らないのか?の極私的見解
先に言い訳しておきます。
「日本では」
をタイトルの前につけてください。
(コダック) Kodak Professional 100?TMAX 白黒ネガフィルム (ISO 100) 35mm 36枚撮り(853?2848)
- 出版社/メーカー: Kodak
- メディア: エレクトロニクス
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Kentmere、Illuford、Kodak、Rollei、Seagull等、ヨーロッパ・アメリカ・中国などではモノクロフィルム環境が健在です。
ところが日本ではすでに製造もしていないし、好奇心旺盛なカメラ女子にもモノクロブームの波は今だに起こらないようです。
なぜか?
「坊やだからさ」
…いつもガンダムフレーズに流れる悪い癖をお許しください。
坊やだから、な訳がない。
では改めて、なぜか?
僕はこれに対し3つの極私的な仮説を立てました。
以下約数分で読み終わりますので、お暇な方はお目通しください。
1. 時間と手間がかかるから
フィルムカメラで写真を撮るのは元々時間も手間も許容すること、のはずですが、おそらくモノクロフィルム現像はその限界点を超えてしまうのだと思われます。
お店にパトローネを出したら1時間後にはスキャンデータになって写真がスマホに…はまず絶対届きません。逆に、場合によっては1週間以上の納期を言われたりします。すると現像から上がる頃にはもう、撮影時の興奮と手応えも消え失せ「あれ?何撮ったっけ?」となりかねない。
いや、自家現像があるじゃないか!と思ったあなた
あまーーーーーーーい!!
ダークバッグに両手突っ込んで、ピッカーでフィルム引き出すだけでリタイヤ続出、リールに巻いてタンクに入れたら温度管理しつつ現像液→定着液→停止液→洗浄→乾燥→カット。と、この工程をすんなり受け入れられる人はそうそういないのが現実です。
2. 難しい(と思われている)から
1にも関わってくることですが、モノクロ写真の情報を調べると難しい用語が続出します。わかればなんということはないものの、サッカーの「オフサイドって何?」と一緒で、難しいルールや用語は壁を高くします。
「バライタって何?」「パンクロって何?」
えーと…フォト検1級の僕ですら、初心者に完全理解できるように説明できるか自信がありません。
腹痛とパンクロックならなんとか。
3. カラーネガとの違いに馴染めないから
最大の要因ではないか?と思うのがここです。
屋外で、ある程度高いISO感度のフィルムを遅いシャッター速度で撮影する…要は「写ルンです」で撮ると、レンズ性能も相まってハイキーで霞んだふんわり写真になります。
FUJIFILM フジカラーレンズ付フィルム 写ルンです スタンダードタイプ シンプルエース 27枚撮り 初期モデルデザイン LF S-ACE SP FL 27SH 1
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2018/03/23
- メディア: Camera
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これがウケてフィルムカメラブームに移行したのですから、カメラを使うときも当然その撮影感覚のままです。
今のデジカメと違い、古いカメラは最高SSが1/1000も出ればいい方ですが、背景をぼかしたいこともあって絞りは開放から動かさない、てか動かせない。
そうするとISO400で晴れ間に撮ると何でも白く飛んで…となるはず?いいえ、最近のカラーネガはそれでも粘ってくれちゃう。ふんわり白い中にちゃんと人や花が写って、まるでスマホアプリで加工したかのよう。
ヤバいエモいナウい(一部昭和が紛れ込んだことをお詫びします)映え写真の出来上がり、からのブーム。
え?これがモノクロとどう結びつくかって?
(お帰りなさいませごしゅじ以下略)
あ、間違った。
「明度差」。
カラーであれば色情報が残っているから、明度の差つまりコントラストが低くても画として成立するけれど、モノクロになるとそれがなくなるため、異様に白くて眠い写真になってしまう。その対策でコントラストを立てる方法を知らないから、モノクロフィルムを使いたがらなくなるんじゃないか…という、以上が僕の仮説。
かなりドンピシャな気がするけど
「だから何?」
なので、読者数の全くもって少ないこのブログでだけ発表するね笑
みんなには内緒だよ?
ちなみに、前もちょっと触れましたが。
モノクロ写真復権の救世主がいるとしたら、こいつだと思ってます。
カラーネガと同じC-41現像。
ノー、モー、クラ〜イっ♫
何かが微妙に違いますね失礼しました。
これなら1時間で結果がわかってスマホにも転送可能。
しかもシャープネスも文句ないレベル。
まだ使ったことのないお友達は、騙されたと思って騙されてください。
ではまた。