カメラはラヴ&ピース!で2022

カメラ博愛主義、レンズ開放主義のブログ

Flash! あーぁ…

f:id:p85f14:20190518222116j:plain

EF-X500画像

なぜか今急にトレンドに復活したQueen

奏でるメロディは魔法のように美しいが難解な歌詞の曲も多い&ちょっと正視し難い(時もある)フレディのステージ衣装。映画がよくできてるとはいえ、リアタイじゃない若い人々にこれだけ刺さるのか!と少々驚きが隠せません。

そしたらもしや「フラッシュのテーマ」から派生して映画「Flash Gordon」も再評価されないものでしょうか?

フラッシュ・ゴードン

フラッシュ・ゴードン

 

 …されないですね多分(汗)

 

さて、題名はその「フラッシュのテーマ」のOP部分のパロディです。がっかりな感じの「あーぁ」と読んでいただければ。

何でがっかりかというと、話は今年のCP+にまで遡ります。

 

…僕は昨年X-H1を購入してから、ずっと愛用してきましたしこのカメラは大好きです。でも、それにくっつくストロボはどうもいけません。同梱のは問題外(以前書きましたね)、純正EF-X500もチャージ音、液晶画面、スイッチ類のUI、ロック機構etc.どの部分をとっても不満。

これが2016年発売の最新モデルなのだから…(以下略)

FUJIFILM クリップオンフラッシュ EF-X500

FUJIFILM クリップオンフラッシュ EF-X500

 

エントリー機から中判までカメラボディを揃え、パンケーキから超望遠、果ては映像用までのレンズラインナップを展開するなら、せめてちょっとはライバルメーカーに迫るくらいのレベルで製品を作って欲しい!そんな愛ゆえの思いを訴えようと、CP+ではデモ機のタッチ&トライやおねーさんの撮影ブースに目もくれず、ストロボの置いてあるコーナーを探しました…が、ない。

本当に、1台も飾ってないっ!

担当の方もいらっしゃらないとのことで、申し訳なく思いつつレンズバーの方にお話をしてみましたが「クリップオンストロボはニッシンを使われてみては」という趣旨の結論にたどり着く始末。

違うのーーーー!!!

ストロボとカメラが別メーカーだったら、TTLで発光させてなんか意図しない結果になった時やHSSが「あれ?変だぞ」みたいになった時、どっちに相談してもわからなくて未解決になったりするじゃん?そのための純正なんだってば…。

愛、破れたり。

 

がっかりして、次にGRユーザーの僕はリコーのブースへ。

案の定発売直前の「GRIII」が大人気でした。

RICOH デジタルカメラ GRIII APS-CサイズCMOSセンサー リコー GR3 15041
 

 でも、フィルム時代も含めて歴代初、内蔵フラッシュのないGRは僕にはなあ…このままではIIが手放せない。

もちろん理解はしてますよ?ボディ内手ぶれ補正が入って液晶もタッチ式になったため、バッテリーのことを思えば仕方ないこと、と。

でも、例えばCONTAX Tのような着脱式とかフジEF-X20のようなアナログダイヤルのミニフラッシュでも良い、バウンスできない直当てので構わないのに…そんなリカバリーデバイスもない。AF201FGつけたらもうミラーレスの方が小さくなっちゃう(泣)。

たまたま旧知の社員さんがいたので聞いてみましたが、近未来での製造プランもないようです。

またもや撃沈。

(ちなみにその方へリクエストしたら「2件目」とのこと…どこかに同志がいるらしい)

 

これだけデジカメが高感度に強くなったら、出番が少なくなるのは当たり前と言えば当たり前、特にミラーレス専業のメーカーはユーザーの絶対数が見込めないでしょうし開発に消極的なのも理解できます。

「だども、ただの増感アイテムじゃねーべさフラッシュライトは?オラ、もう何買ったらエエかわかんねぐなったー」

という、がっかりな現実を思い知らされたCP+だったのです。

 

ところが。

それとは好対照に、同じ会場でもストロボのメーカーは「攻めて」いました。

前述のニッシンは各社TTLに対応した大小の電波・赤外線リモートストロボを積極的にリリースしていましたし、発売直前の新型マシンガンストロボは連続発光対応のタフネスっぷりを売りに、これまたデモ展開に余念がありません。

Nissin ニッシンデジタル MG10 【NAS対応】

Nissin ニッシンデジタル MG10 【NAS対応】

 

また中国メーカーも躍進著しく、特にGODOXは早くも高級高機能路線へ舵取りを進めていました。多分、早晩国内でのブランド認知も完全に改まるでしょう。いや実はきっと、HASSELBLADがDJI傘下になったタイミングあたりで、中国ブランドを日本の下に見るのは誤りになったのですよ。日本の市場はともかく、ワールドワイドでは着実にそれが進行していると思われます。 

 

というわけで。

ストロボの未来が明るいのか?それとも暗いのか?CP+会場ではさっぱりわからなくなりました。とりあえず、フジ純正に頼っちゃダメなのはわかった(苦笑)。

ところが最近、そのがっかりを打ち消すような事件が起こったのです!

これ。

www.youtube.com

なんなの?勝手にウネウネと動いて最適なバウンス角度に設定するストロボって。

連邦のモビルスーツは化け物か?(嘘ですMSじゃありません)

今はニコンTTL用しかないけれど…これが量産の暁には連邦など(どっちなんだよ以下略)。

ケンコートキナーからの発売というわけで、もしかしたらこれも中国OEMなのかもです。もうそしたら中国万歳!4000年の歴史に脱帽ですよ。

実際に使ってみたら案外自動ってウザい機能なのかもしれませんし、キャッチライトパネル変な位置に来ちゃうの?などツッコミも多数入れられそうですが、それを補って余りある「夢のあるデバイス」をカメラ分野では久々に見た気分です。

 

「私は自然光派、ストロボは使いません」と仰るカメラマンさんは実際、かなりの割合でストロボテクニックを食わず嫌いで使用していないのではないでしょうか?それはとてももったいないことだと考えます。

これはディスりではなく挑発…でもなく(笑)、ストロボテクニックは奥が深くて楽しいので、ぜひこっちの世界「も」楽しみませんか?というお誘いでありまして、そのキーデバイスとなるストロボ(フラッシュともスピードライトとも言うの、なんででしょうね?同じものなのに面倒くさい!ここでも敢えて呼称を混在させています)が重くて使いづらいと、特に女性ユーザーの裾野が広がらないなあ、と思っていたのですが、こうしてユニークでユーザーフレンドリーな製品が次々と現れることで、もっとその良さが認知されるといいなあ、と思う令和元年の初夏なのでした。

そしたら、あの富士フイルムも考えを改めるのではないかしら。

(結局そこ笑)

 

※追記

感度を補うデバイスとしてのストロボですから、デジカメのような高感度対応がしにくいフィルムカメラユーザーにも、本来はもっと浸透すべきと考えます。

屋外で絞り開放して完全な露出オーバーをネガのラティチュードに救われてるだけ、の白っぽい写真を撮ってるだけなのに「この色合いが好き」と言っているフィルムカメラ初心者を笑うのは簡単ですが、誰でも最初はそんなもの。ストロボ使えると、フィルムは何倍も面白くなりますよ?って教えてあげたい。

あ、ネガってこんな色も出すんだ!日中シンクロのリバーサルすげぇ!モノクロの陰影コントラストやばい!という発見をしてもらうために存在するのが我々ではないかと。

そうじゃないと、本当にフィルムがなくなっちゃうから…。