カメラはラヴ&ピース!で2022

カメラ博愛主義、レンズ開放主義のブログ

○○○ルーペ、だ〜いスキ(はぁと)

僕がSIGMA fpを購入して1ヶ月が経ちました。

そろそろこのカメラのことを書くにも後追い感が…と思いながら検索をかけると、「ファーストインプレッション」や「メーカーから借りて実写」みたいなのばかりが出てくるので、使い込んだ感想はまだまだ少ないのかもしれません。

順番としてはSD Quattro Hの方のほうが先であり、書けることも多いですがここはfpについて、現段階で言えることだけでも出して「先行利得」を狙いたいと思います(発想が既にゲスw)。

 

まずは画質について

5~6000万画素も1億画素も要らないので2400万画素で今のところ必要十分(敵を作りすぎ)な僕のフルサイズカメラ履歴は

Canon EOS 5DMkII/EOS 6DNikon D600/SONY α7II/α7S

なのでちょっと現在の他のカメラと比較して語れないです…と前置きした上で書くと

「とても気に入っています」

SD Quattro HはISO100設定だと凄まじい威力を発揮しますが、ISO400以上ではせっかくのディテールが失われていきfpを使った方が結果が良くなるため、現在は光量が読めない場面ではfpを使用することが多いです。

そしてこのカメラの画質面で一番感心したのは、WB処理の巧みさです。

夕方やミックス光源のWB(ホワイトベースじゃないよ、ホワイトバランスね)の出し方が気持ち良いのです。本来なら18%グレーでWBを取ってマニュアルで決めるべきなのでしょうが、そんな時間がないときには超頼りになります。

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バックの外光と白熱灯のミックス

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薄曇りの夕方(T&Oで少々味付け)

出てくる画としては、低感度・高彩度・高精細のSD Quattro Hと、WBに優れてハイライト側に粘りのあるfpは、なんとなくポジとネガで撮り分けている感覚に近いです。

ただ、どちらのカメラも極めてクセが強い…じゃなかった「個性」があり、それだけで使い分けるわけにもいかないのが痛し痒し。

DNG現像については、残念ながらSIGMA Photo Pro6.7を使っていません。

純正ソフトで現像するのが筋なのでしょうが、僕のMac環境では外付HDDから直接ファイルを読むことができないのと、スライダー調整後の結果を確認するまでに時間がかかりすぎるので、高速化を切に願いながらPhotoshopLightroomで現像しています。

Photoshop現像はクラシックイエローやティール&オレンジといったカラーを0~100%の割合で適用することができるので、T&Oが「ちょっとキツいな」と思ったら70%設定にしてほんのり適用するといった、後からの調整を行ったりもします。

 

fpの外観

本体は豆腐半丁ほどの直方体。右側だけ「グリップっぽく」少し後方に張り出しているものの、この状態でカメラを持つと、前ダイヤルと後ダイヤルを同時には操作できないと思われます。グリップが前方へ張り出さないと右手の握りが浮くからです。デザイン優先なのか、絞りとSSのどちらかを固定で撮るスタイル向きに振り切っています。

例外的にキットレンズの45mmf2.8はレンズに絞り環がある!ので同時操作が可能ですが、このレンズだけの話ですのでグリップは必須アイテムです。

SIGMA ハンドグリップ HG-11

SIGMA ハンドグリップ HG-11

  • 発売日: 2019/10/25
  • メディア: Camera
 

と、書きつつ僕はつけていませんが。

絞りとSSを同時操作しなくても間に合うスロースタイルなのと、詳細は後述しますがLVF-11をつけているため、カメラの保持姿勢がちょっと違うからです。

さて外観に話を戻すと。

あまり誰も触れていませんが、特筆すべき美点はフルサイズミラーレス最小(いやQを除いたら全部ひっくるめてかも)の社名ロゴ&機種名ロゴ。独逸のどっかのお高いカメラのように赤いバッジで「ドヤ!」みたいなことがなく、極めて上品で好感が持てます。最近のSIGMAはレンズにせよアクセサリーにせよ、ロゴが極めて控えめで、昔のように前玉の全周囲にスペックがぐるっと書かれることもなく、撮影の邪魔にならないばかりかそれが逆に「SIGMAらしさ」を醸していて好感が持てます。

全く、独逸のどっかのお高いカメラみたいに「ロゴ隠したバージョンも売ってやるからもっと高い金払え」みたいなのって…ねぇ(しつこいw)

 

次に中身について

操作感:

「AF速い」とか「操作サクサク」とHASEOさんはお褒めのようでしたが、それは「SIGMA従来機との比較」での話。そりゃSD Quattroと比べたら初代EOS Mだっていい感じに張り合えますからねぇ。至って普通の操作感がやっと手に入った、と言ったところでしょうか。

タッチパネル:

これもLVF-11のせいで使っていないので評価できません。

シャッター:

電子シャッターのみでメカシャッターがないことについては、ポートレート程度で電子シャッターによる歪みは発生しませんから、ストロボ同調速度が極端に遅くなる以外、特に不満はない…程度。

電子音なしにすれば無音なので、モデルさんには「無音珍しいですね」と言われます。

某社一眼レフの「ダダダダ」って騒音に慣れすぎてるからですかね?(言い過ぎ)

フラッシュを焚かない場合、タイミングを掴んでもらうためにシャッター音はあった方がいいのかもしれませんが、音ありにしてもサンプリング音が四角い箱の中で実に貧相に鳴くだけですし、高速シャッターに同調せず音が短くならない(低速側は同調して長くなる)のでfpの音では全く気乗りしません。「いっそこれならない方がいい」と切っています。

シャッターボタンは深め?グニュっと深めに押していく先で抵抗感が急に生じて、プチッと押せます。感覚的にはEOS 5DMkIIIのボタンを触ったときに近いものの、シャッターショックがないのでラストがどのカメラとも違い、無音と合わせて手応えを感じないため、最初は戸惑うかもしれません。

バッテリー:

意外に持ってしまいます。小さいバッテリーなので舐めてました。

僕は2個買い足して3個体制にしましたが、200カット以上撮って無交換で撮影終了できるので、完全に1個は余剰です。動画には大型外付バッテリーを使用する、と考えれば普通は予備が1個あれば十分でしょう。

ちなみに、マップカメラで聞いたところ「本体充電は遅い」とのことで、まんまとチャージャーも買わされました(嘘です、本当にそのほうが便利です)。

SIGMA バッテリーチャージャー BC-71

SIGMA バッテリーチャージャー BC-71

  • 発売日: 2019/10/25
  • メディア: Camera
 

ホットシュー:

GRIIIのようにシューは本体にありませんが、カメラに付属してくるケーブルの抜け留めHU-11についています。これ、丈夫な抜け留め以上でも以下でもなく、単純に左に張り出すだけで左手グリップなどにはなりません。集音マイクの固定に使われることも多いホットシューが光軸から左に寄るとステレオのバランスがその分崩れますが、そこは「リグを使ってね」という割り切りなのでしょう。

フラッシュを装着してスイッチを入れると、純正の場合はSSが1/15まで強制的に落ちます。非純正の場合はSSが保持される代わりに発光せず、手動で1/15まで落とす必要があります。

操作部:

んー。

小さくするための割り切りをどこまで許容するかで評価は変わるのでしょうが、フォーカス関係のボタンが後ダイヤルの上下に振られたので、回しているうちに誤って呼び出してしまうのは個人的にマイナス。あと、LVF-11をつけていると本体下部のボタンが押しにくい仕様です。ただし再生ボタン以外はほぼ撮影時に使わないのでそこはあまり気になりません。

SD Quattroで不満だったQ/Sボタンの位置は背面に戻ってきました(こっちのほうがいいけどできれば一貫性を…)。

 

そしてふざけたタイトルは、ここに繋がる

液晶は背面のみで今時の普通レベル。チルトやシフト、バリアングルにはなりません。

それと、今まで詳しい紹介を渋っていたアイテム「LCDビューファインダーLVF-11」をモニターの直後に装着できます。タッチパネルが押せないのもボタンが隠れるのもこれのせいです。

SIGMA LCDビューファインダー LVF-11

SIGMA LCDビューファインダー LVF-11

  • 発売日: 2019/10/25
  • メディア: Camera
 

このLVF-11は背面液晶を2.5倍に拡大するいわゆる、言ってみればただの「モニタールーペ」なのですが、結構馬鹿にできないのですよ。

EVFがないfpにとってピントの山を掴むのに大変重宝するのはもちろん、モニターを遮光して晴れの日でもストレスフリーで撮影できます。

また、サードパーティの後付けモニタールーペと違って本体とガッチリ固定できるため、冒頭に書いたようにグリップには頼らず、接眼部を眼窩に当てて右手にカメラ、左手はレンズを持つ3点保持ができ、手振れ防止にも役立ちます。

その大きさと、ガッチリすぎてワンタッチで取り外せないのが玉にキズwですが、装着した方のメリットが大きいため、僕は常用しています。

純正105mmf1.4 Art(純正レンズはMF時にはさらに拡大表示できます)や、ヤシコンf1.4トリオ装着時に欠かせないので、今やすっかり「モニタールーペ、だ〜いスキ!」な僕なのですが、いくら「だ〜いスキ!」になってもお尻で踏んではいませんよw悪しからず。

とにかくSD QuattroのEVFは言うに及ばず、他社の外付け200万ドットクラスだったら、LVF-11のほうが絶対役に立つこと請け合い!

 

と自分は確信していますけど、この辺は個人差ですよね。

こういうご意見もあるにはある。

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EVFのつくスチル専用機だったら」

「LVF-11と望遠レンズをつけたら望遠鏡みたい、これで撮るのはさすがに無理」

そんな印象の様子でしたが、果たしてそうなのかぁ?

無理でもなんでもなく愛用する者がここにいますが何か、ということを微力ながらアピール(笑)

 

え、これってもしやダイスケ超えた??

ヤッベェ!(という勘違いがヤベェ)

 

個人差ついでに言うと、本当にEVFのつくスチル専用のベイヤーセンサーカメラだったら、多分もっと不人気になっていたと思うのですが、ね。

総じるとRICOH GXRに似た感じになりません?

(んーこの動画、なんていうか片手間感に溢れていて「全力」ってところがひっかかる内容なんだよなぁ、もしこれが彼の全力だったら全然大したこ(語弊))

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 土俵も若干違うので横並びの比較はしないですが…海外だとこんな感じ。

 

 ちなみに、まだ今回動画の作例はありません。

今度被写体さんに「動画も撮っていいですか?」とお断りして、人物動画も録ってみますので、その際は別記事で掲載しようと思います。

 

fpについては随時情報アップしますからね〜。

だからみんな、役立ったらスターくれ…って前回書いたけど、0だったんだわ。

皮肉ばっか書いてるから?

言った分だけ恥ずかしいのでもうちょっと控えめにアピールしよ。

「あの、年が越せるかどうかの瀬戸際なんで、どうか…」

(もっとさもしいわw)